旅行会社で添乗員をしている広瀬です。
今年52歳で、41歳のときから部分かつらを使っています。
気づいたきっかけは、ツアーの集合写真でした。
少し高い位置から撮られた頭頂部が、思っていたより薄かったのです。
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版によると、日本人男性の男性型脱毛症の頻度は40代で30%です。
珍しい話でもないのに、当時の私は育毛と増毛の違いすら分かっていませんでした。
あのとき知りたかったことを、順番に整理します。
髪に働きかけるか、見た目を足すか
まず3つを並べます。
| 比べる点 | 育毛剤・発毛剤 | 増毛 | ウィッグ・カツラ |
|---|---|---|---|
| 方法 | 頭皮に塗る | 自毛に人工毛を足す、シートを貼るなど | 頭に着けて固定する |
| 変化が見えるまで | 月単位で様子を見る | 当日 | 既製品は当日、オーダー品は完成後 |
| 続けるのに必要なこと | 毎日の使用 | 付け替えや結び直し | 調整、修理、買い替え |
育毛剤と発毛剤は区分が違う
厚生労働省の通知医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等についてでは、医薬部外品の育毛剤を「脱毛の防止及び育毛を目的とする外用剤」としています。
発毛剤と呼ばれる市販薬の例が、ミノキシジル5%配合のリアップX5プレミアムです。
区分は第1類医薬品で、女性は使えません。
先ほどのガイドラインは、ミノキシジル外用を推奨度Aとし、男性は5%、女性は1%を勧めています。
使う前に、この製品の注意書きは読んでおきたいところです。
- 効果を判断するまで少なくとも4か月は毎日使う
- 効果には個人差がある
- やめると徐々に元に戻る
- 急に抜けた場合や斑状に抜ける場合は使えない
最後のような抜け方なら、別の脱毛症の可能性があるので皮膚科で相談してください。
増毛とウィッグ・カツラはその日に変えられる
増毛は、自毛を活かしながら少し足したい人に向いています。
方式によって手入れの頻度が違い、シートを貼るタイプには1か月ごとに着け替えるものもあります。
ガイドラインに増毛の項目はないので、判断材料は店の説明が中心になります。
自毛への負担と、次の手入れまでの期間は必ず聞いてください。
ウィッグ・カツラは、薄い範囲が広くても選べます。
ガイドラインの推奨度はC1で、「脱毛症状を改善するものではない」としたうえで、治療で改善しない場合やQOLが低下している場合に「行ってもよい」とされています。
費用の感覚をつかむには、価格を公開している店を見るのが早いです。
たとえば極薄カツラや増毛製品を扱うインクリーズヘアーの公式サイトでは、縦横23cmまでの部分かつらを税込68,200円と案内しています。
店舗でのカウンセリングも無料です。
迷ったら予定から逆算する
添乗員の癖で、私は薄毛の対策も出発日から考えました。
- 急ぐ予定がなく、抜け毛の進行を抑えたいなら、育毛剤・発毛剤か皮膚科
- 1か月後に人前に立つ予定があるなら、増毛かカツラ
- 気になるのが一部なら、増毛から検討する
- 範囲が広いなら、カツラも候補に入れる
- 体質などで薬を使えないなら、増毛かカツラ
私は翌月も添乗が詰まっていたので、部分かつらを選びました。
契約の場面では、見積もりをいったん持ち帰ると落ち着いて比べられます。
国民生活センターの見守り新鮮情報を転載した京都府のページには、かつらのアフターケアで通うたびに勧誘され、総額300万円ほどの契約になった事例が載っています。
助言は「その場で契約しないようにしましょう」でした。
困ったときの相談先は、消費者ホットラインの188です。
まとめ
育毛剤・発毛剤は髪に働きかける方法で、結果が見えるまでに月単位の時間がかかります。
増毛とウィッグ・カツラは、その日から見た目を変えられます。
どれが正解かは、いつまでに何を変えたいかで決まります。
旅の準備と同じで、日付が決まれば順番も決まるものです。
まずは次に人前に立つ予定を、手帳で確かめてみてください。



